キングスマン:ザ・ゴールデンサークル

 

ドカ盛りローストビーフ丼の行列店がローストビーフとステーキのハーフ丼を売り出したので行きました。どっち派とかあるかも知んないけど肉丼はどうあがいても美味いので最高。

 

という感じでした。

怒涛のアクションとクールな皮肉でヘラヘラしてるうちに人がぽこじゃか死んでいく映画でした。結構大事なあの子とかあの人もあっさり死ぬのでたまげた。ここのところ、音楽と映像の間を解釈で埋めていくみたいな映画を立て続けに観ていたので普通に彼らの死に感動したり考えさせられたりしたかったんですけど、次の瞬間西部劇が始まっちゃうのでそれどころじゃなくなっちゃうんですよね。「あ、そういう映画じゃなかったわ」って観終わってから気づきました。クールなアクションギャグ漫画です。映画観るとすぐテーマがある前提で読み解こうとしちゃうのよくないですよね。よくなかったの!

途中大統領が「これで犯罪者が一掃され、世界は善人だけになる!」って言った時、「お前が法改正してもそうなるだろう」とかそういう、人がルールを守るんじゃないルールが人を守るんだ的な話かなとか思ったんですけど、それだと前作に対するアンチメッセージになっちゃいそうだしなぁ〜〜と思ったところでやめました。だって次の銃撃戦始まってるんだよ。いいからドンパチを見ろ!監督の考えた最高のウェポンを見てやれ!かぁ〜っこいい。

前作のベストシーンである「マナーの話」が主人公のエグジーくんの生い立ちと相まってストーリーのメインテーマになっていたので、今回もなんらかのテーマがあるのかな?って思っちゃったのもあったと思う。解釈したがり感受性強がりキモオタクなの。ごめんね。

 

評価は割れてるみたいです。ちょっとわかる。華麗にアクションをこなしてもスーツにシワひとつない紳士と、ちょっと荒っぽいけど仕事はキッチリこなすカウボーイ、どっちの女になればいいのかわからなかったもん。アピールタイムが交互にくるので見てるだけで忙しい。え〜〜どっちも素敵〜〜とか言ってると大事な人死んでるしなんなら映画が終わる。オイ!

なのでお腹いっぱいなんだけどなんだかどっちももう少し食べたかったかもなみたいな気持ちになるんですよね。これがハーフ丼の罠です。

監督たちは金稼いで今度はデカ盛りステーキ丼を作るつもりらしいんですけど、順番的にステーキ先お出ししたほうがよかったかもねと思います。両方好きだから迷うよ〜〜!って人のためにハーフ丼はあるのだ。

でもそうは言っても肉丼はどうあがいてもうまい。これはお腹いっぱいな消費者のワガママです。ので、ステーキ丼も公開されたら観に行きます。

 

 

 

 

おまけ  この文脈で言うと豚角煮丼みたいな立ち位置にジャッキーチェンがいると思うので、肉丼が好きならプロジェクトAも観てください。

 

 

おわり。